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図面の書きかた part1

JIS製図の勉強のためにお立ち寄りくださいましたかたには、期待外れで、誠に申し訳ありません。
すでにJIS製図にのっとっていない図面を書き始めてからのほうが長いもので・・・あてにはなりません。

1.構想を具体的に絵にしてみます。

ポンチ絵 こんな感じでポンチ絵(まんが絵)の状態で、構想を練ります。
この段階では、寸法等にはこだわりませんが、今回はminiSDという規格寸法がありますので、これだけは、設定します。
(見にくくてすみません。興味がお有りの方は、support@yume-kobo.netあてにメールでご連絡ください。bmpファイルでお送りします。)

基本的に図面は、作り手に自分のイメージを正確に伝えるための道具だと思います。
一般的にはJISで規格された三角法で書くものがあります、これは、規格により、作り手と共通の認識を持つことが目的で定められたと思います。

このように見にくい(醜い(^^;)ポンチ絵であったとしても、必要な寸法と、満たすべき仕様さえ、明記されていれば、ちゃんと物が作れます。
この場合、miniSDという規格、それを入れるケースという仕様です。

用途が明確でさえあれば、必要な寸法や仕様の指示がなくとも当社からご提案させていたくことができます。


2.基準となる形を作る。

miniSD では、もう少し形を作ってみたいと思います。
規格のminiSDです。
今回必要なものは外形寸法ですので、詳細は省くとしても、外形寸法は正確に作る必要があることになります。

外形寸法20mm×21.5mm×1.4mm(規格)ですが、切り欠き部分の寸法が表記された資料が見当たりません。
とりあえず・・・(^^;見かけで作ってしまいました。

で現物を測って見ました。5.5mm×7mm×2mm
手元にノギスがなかったもので、いい加減ですが・・・(^^;
実際にはできるだけ正確に測定する必要があります。


3.製品(作りたいものの)基準となるものを作る。

rock まずはこのminiSDを固定する方法を考えてみました。
ケースとしては最低この寸法が必要となります。

でもこの辺りで?

これは手前側に引き出せるように考えたわけですが、
どうもその他の仕様から機能的にも気に入らなくなってきました。

理由は後ほどということで、とりあえず、先へ進むことにします。


4.ケースの外形を作る。

case_b できるだけ薄くという仕様から、またヒンジ効果のあるPPを使用するという前提で、板厚を仮に1.6mmで設定してみました。

手前の壁の切り欠きは、フタ側のツメを固定するように想定してます。

この段階で、3.図の両サイドの固定は意味がなくなってしまいます。また、この状態では、手前側に引き出すこともできません(;;)

別の構想を検討すべき状況ですが、それを説明するための資料にもなりますので、最後まで作成してみます。


4−1.フタを作る。

case 板厚1.6mmでフタを作成します。

この辺でお気づきかと思いますが、基本的な立ち上がりには、抜きテーパを設定しています。

構想段階で、設定する必要はないと思いの方がいますが、実際に可能なものを、検討しつつ設計するということで、当社では、設計段階で抜きテーパを考慮します。
これは、意匠となる部分にも影響を与える、抜きテーパーを、設計段階で考慮しないのは、おかしいと考えるからです。

ただし、機能的に抜きテーパーを設定できないものは、抜きテーパー0で設計します。
(この場合、金型で分割する必要が出ますので、割り跡を考慮することになります。)


4−2.ヒンジを作成する。

case2 奥の面にヒンジを作成しました。

材料にPPを使った場合、ヒンジ効果を持たせることができます。

これは配行性によるものでヒンジ部分に樹脂が流れるときに、1方向からのみ充填されるようゲート位置を設定する必要があります。


4−3.固定用のツメを作る。

case3 ケース底の切り欠きで、フタを固定できるように、フタ側にツメを作ります。

このようにフタ側の抜きテーパと底側の抜きテーパが、合わせ面(パーティング面)を境に逆転しますが、ツメ構造は、フタ側に作成しますので、フタ側の抜きテーパを継承します。

そのため、ケースとしては、ガミといわれる食い違いが、発生します。
その部分も考慮して設計するとした場合は、固定方法を変更する必要があるかもしれません。


4−4.参考(内部透過図)

case4 構造を把握しやすいように透過図を作成してみました。

これで完成ですが、金型を作る場合は、次の5.の形状で作成する必要があります。


5.いきなり完成

miniSDcase すみません。手抜きです。(上記4−2.〜4−4追加しました)

一応ポンチ絵からの構想を形状化することができました。
下の6.の図面をもっていけば、これでものは作れます。


6.図面

図面 完成形状を図面化しました。

しかし、これでは使い物になりませんね。miniSDを取り出すことができません。

こうした問題点をいかに早い段階で捕らえるか?
そうした目を養うためには、正確な図面を作成してみるということも、1つの方法かもしれません。

ただ、正確ではなくとも、ものの形を認識できていれば、構想はポンチ絵で十分だと思います。


ものの形は一般に6方向からみた形があります。全て同じ形状に球や正方形、正三角錐などがあります。
そのずべての方向および部分的な断面までを表さない限り捉えられないものもあるでしょうが、
最低3方向で表してみましょう。
実は、思い描いた形が、形として意味をなさないこともありますので・・・。

思いついた最初のものが、最高であることは、以外と少ないものだと思います。
とにかくポンチ絵で表すことで、問題点がはっきりすることもありますし、問題がみつかれば、
問題を解決する形へ変えることも必要ですし、形を成さない形をどうすれば・・・?と、
正確な図面を書く時間があるなら、構想に十分時間を割くべきだと思います。
もちろん、正確な図面を書いてみて、初めて判る問題点もあることはあります。

ただ、こうした問題点を含め、当社でご提案させていただくこともできます。

もちろん仕様には機能だけでなく、意匠的な部分も含まれます。
上の形状では、角に丸みがありません。意識的に、角にしたいのか?もっと全体的に丸みを持った形状が欲しいのか?
そうした譲れない形状は、寸法で表すしかありません。
ただ、この譲れない寸法を数値で表せない場合は、型紙等で送っていただけば、対応可能です。



*パーティング
 金型の合わせ面です。
 流し込んだ樹脂が硬化した後で、取り出せる状態になるように、割り面として設定します。
 どの位置で割ったとしても、取り出せない形の部分は、スライドと呼ばれる構造を金型に作成します。
 これは、金型の合わせ面を増やすことになりますので、合わせ面の跡が増えることにもなります。

*抜きテーパー(抜き勾配)
 射出成形で作成する製品は、金型と呼ばれるものに、溶かした樹脂を流し込んで作られます。
 金型の中で冷却された製品を、金型から取り出すときに、抜きテーパーが無いと、製品にコスレ傷が、つきます。
 極端な場合は、樹脂の摩擦抵抗で、金型が開かなくなる場合もあります。


*当社の場合*
 *寸法単位は、特に指定の無い限りmmとしています。
 *○を表す寸法にはφ(ふぁい)を付けます。たとえば8mmの丸はφ8と書きます。
 *半径を表す場合にはR(あーる)を付けます。角に半径2で丸みを付けるようなときにはR2と書きます。


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